珈琲をもう一杯
森の暇人のブログ
1998年7月24日金曜日
四国・四万十川 その2
◆高知→四万十川(7/24)
朝7時に出発。まっすぐ南下して桂浜へ。坂本龍馬記念館は9時開館なのでパス。桂浜でしばらく波と遊んで、海岸沿いに須崎に向かう。天気はすごくいいのだが、早朝のテレビでは、これから大雨が降るという。今晩キャンプするか宿を取るかは、もう少し空模様を見てから決めることにする。海岸沿いの道路はすいていて快適なのだが、堤防が高くて海は見られない。仁淀川の河口が広い。
須崎でスーパー・マーケットを探す。だいたいみやげ物は地元のスーパーに限る、というのがこれまでしてきた旅で得た大きな知恵である。上げ底の、どこで作ったのかわからない土産物にごまかされる心配がないからだ。で、びっくりしたのが鰹のたたき。大きな鰹の半身がたたきになっていて380円。京都で買ったら、半分の大きさでも1000円はする。キャンプができれば今夜のメイン・ディッシュは決まりなのだが、あいにく空模様は予報通り怪しくなってきた。昼飯に鰻の寿司を買って、とりあえず四万十川の上流を目指すことにする。
四万十川は中村市で太平洋に注ぐが、いくつもの支流がある。東津野村から出発する本流ははじめ南に流れるが、窪川町で大きく西に方向を変える。その流れはまた西土佐村で南に方向を変えて、中村市に向かうのである。今回目指したのは大野見村。東津野村と窪川町の中間に位置する。まだ上流だが、すでに川幅はかなり広い。しかし、水の流れは緩やかだ。道路におもしろい表示。
「大飲み村-晩酌は-お家に帰って-母ちゃんと」
キャンプはあきらめたのでタープだけ張って昼飯にする。川の水はきれいだが、それほど冷たくはない。しばらくしているうちに、パラパラときて、やがて本降りになり始めた。張ったばかりのタープをたたんで、大正町に向かう。
今日の宿は大正町。一支流の葛籠川にある一ノ谷渓谷の温泉にした。川を挟んだ急傾斜地に宿が作られている。本館と別館が川を挟んで建てられていて、間には、屋根がつき、ソファーやテーブルが備え付けられた大きな橋、それに丸木橋が二本。いかにもといった趣の旅館で、「いい旅夢気分」などといったテレビの旅番組がいくつも取材に来ているようだ。有名タレントの色紙や写真があちこちに貼られている。しかし、これはない方がずっといい。
夕食は当然、鮎の塩焼き、それに虹鱒のさしみ。ごちそうなのだが、残念ながら、ぼくは川魚が苦手なのだ。とはいえ、すべて食べたのは言うまでもない。夜になると雨は一層激しくなる。
鮎がいっぱい
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