珈琲をもう一杯
森の暇人のブログ
2024年9月16日月曜日
気になる二人のYouTuber
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YouTubeには気に入ってずっと見続けているYoutuberが何人もいる。いや正確にはいたというべきか。たとえばあちこち旅行をする人、ロードバイクに乗って面白い試みをする人、山歩きを楽しむ人などなどである。しかし、最初は面白いと思って見ていても、登録者や再生回数が増えるにつれて内容が変わってくる。旅行なら飛行機の座席がグレードアップして、ファーストクラスでニューヨークヘなどとなる。あるいはロードバイクも高級車を購入したといった話題になったりする。山歩きは次第に危険なコースに挑戦、といったことになる。そうなればますます登録者や再生回数が増えるから、当のYouTuberにとっては狙い通りということになるのだろう。しかし僕は、そうなってくると興味をなくして見なくなることがほとんどだった。
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ただし例外が一人だけいる。カナダでログハウスを一人で作っている人で、2017年の3月から始まった。最初は小さなログハウスで完成までに2年かかったが、僕は毎回更新するたびにその過程を見守ってきた。カナダ人の大工さんが作ったログハウスに住んでいるから、余計に興味が湧いたということもあった。我が家のログは当然、カナダから運んだ松なのである。彼は2年かけて作ったログハウスを売りに出すと、次に別の場所でまた、ログハウスを作りはじめた。今度はもっと大型で、使う機材もびっくりするほど多様になった。何しろ登録者数が200万人を超え、毎回の再生回数も多い時には数千万にもなるのである。入る収入も莫大なものになったのだろう。
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しかしそうなったからといって、見ることをやめる気にはならなかった。自分一人で作ることは一貫していて、その作業の大変さや確実さ、丁寧さなどにいつも感心していたからだ.ログハウスの隣には畑を作り、いろいろな野菜も作るようになった。メープルシロップを作り、川に出かけてサケを釣り、猟銃を持って鹿を撃つ。で、その肉や野菜を保存食にして地下室に蓄え、時折やって来る家族や友人たちに饗するのである。
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ここにもう一人。最近見つけた、アラスカからアルゼンチンまで、リヤカーを引きながら歩いている日本人の若者を加えたい。僕が気づいたのは、すでにカリフォルニアまで歩いていて、その全体をまとめたビデオだった。アラスカの北の端のプルドー・ベイからアルゼンチン南端の町ウシュアイアまで、2万キロを超える距離を時速6kmで歩くという計画で、現在はメキシコのバハカリフォルニアの半島を歩いている。
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調べると、アラスカからアルゼンチンまでという行程をクルマやオートバイ、あるいは自転車で走った人は何人もいるようだ。実際この若者も、オートバイや自転車で同じ行程を旅をしている人に出会っている。ただし荷物を満載したリアカーでというのは、おそらく初めてのことだろう。夏に出発したとは言え、アラスカは寒い。白夜で、山もあれば谷もあるし、熊に出会うこともあった。途中でユーコン川のカヌーによる川下りなども楽しんだようだ。まずその体力に驚くが、泣き言を言わずに笑い飛ばして続けているその精神力には感服せざるを得ない。
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すでに寒さも暑さも経験して、今は順調に歩いているように見える。それほど危険な目に遭わなかったのが不思議だが、これから通る中米は、政情不安で強盗団などもいると聞いている。何しろここまで歩いても、まだ半分になっていないのである。どうか無事でと祈りながら、週2回ほどある更新を楽しみに見続けている。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。
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