本栖湖を自転車で一周してカヤックを漕ぐ
・今年の夏休みには河口湖と西湖を、およそ30回ほど自転車で回った。距離にしたら650キロほどだろう。一年前のこの欄では河口湖を10周以上したと書いてあるから、この夏は去年の三倍も走ったことになる。せっせと漕いだおかげで、ベルトの穴二つ分だけ腹が締まったし、河口湖一周では2度ほど50分を切った。もちろん、今も続けていて、寒くなる11月の末ぐらいまでは続けられるだろうと思う。最近では、雨が降って出かけられないと、何となく物足りない気にもなっている。
・速く走るようになれば、転んだ時の怪我が気になってくる。で、夏前にヘルメットを買った。ところが、ちょうどその頃から、すれ違ったり、追い越されたり、追い越したりする自転車の数が目立つようになった。夏休みの週末などには、一周する間に数十台の自転車と出会うようになった。これは去年にはなかったことで、急なブームに驚いてしまった。しかも、半分以上の人はヘルメットを着けているし、そのまた半分はウェアも身につけている。年齢はというと、僕と同じか少し若い人たちが多い。メタボ解消に自転車を、といった意図がありありで、一緒に走るのがちょっと恥ずかしくなった。だから、走りたくても週末は我慢することもあった。
・この自転車ブームの火付け役は、いったい誰なのだろうか。そういえば、夏にNHKのBSでは、ウィーンからプラハまで500キロ(茂山宗彦と黄川田将也)とフランス国境からからローマまで1200キロ(蟹江一平と猪野学)のツーリングをやっていた。若いから上り坂でも思いっきり漕いで登るし、雨でも走ったようだ。ツールド・フランスに日本人の選手が出て活躍したり、レーサーの片山右京もサイクリング・ツアーのコラムを新聞に書いている。車やオートバイよりエコだし、マラソンよりは体への負担が軽いからだろうか。
・漕ぐのに慣れて、それなりに早く走れるようになると、もっと速く走っている人が気になるようになる。だから、すーっと追い抜かれたりすると無気になって追いかけたくなるが、それはきっと、自転車のせいだと思って追わないことにした。僕の自転車はロードとマウンテンに共用できるクロスバイクだからタイヤが太いし、折りたたみだから部品も多く、フレイムも頑丈にできている。当然重いわけで16kgもある。ロード専用の自転車はタイヤが細くて、フレイムも軽量にできているから8kgほどしかない。速く走ろうと思ったら軽い自転車にするのが一番だが、値段は10万円を越えるのが普通だ。
・仕事が始まって少し疲れが残っていたが、10月になって最初のサイクリングは、西湖まで行ってきた。途中80mほどを一気に駆け上がるので大変だが、その一番きついヘアピン・カーブを登り切ったところで、大きな山栗を二つほど見かけた。しかし、止まってしまうと後が続かないので、そのまま漕いで帰りに拾うことにした。西湖を一周して帰り道を下ってくると、大きな栗の木があって、その下に、栗の実がいっぱい落ちていた。ポケットいっぱいに詰め込んだが、思わぬ収穫だった。我が家の周辺で採れる栗の何倍も大きな栗だから、皮をむいたら冷凍にして、正月の栗きんとんにとっておくことにした。