2007年3月12日月曜日

冬の肩すかし

 

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forest58-2.jpg・今年の冬はどこも暖かかったようだが、河口湖も例外ではない。例年だとやっとこの時期になって、気温が10度になるというのに、今年は1 月にも2月にも、10度を超える日が何日もあった。というより15度を超えて、もう初夏かと思わせる日も何日かあった。冬を通して地面が見えつづけた年は今年ではじめてで、何とも物足りない冬になった。もっとも植物の出だしは早くて、すでに大粒の蕗のとうが出はじめている。さっそく丸ごと天ぷらにしたが、久しぶりの苦さにやっと季節の変わり目を実感した気がした。

forest58-3.jpg・もっとも富士山の雪化粧は例年になくきれいだ。猛烈に寒かった去年は、降った雪がすぐに風で吹き飛ばされてしまって、1月に農鳥が出てしまったりしたが、今年はアイスバーンになって、厚く凍りついている。とはいえ、春が本格化してしまうと、富士山も雨ということになって、雪が消えるのは早いのかもしれない。季節はくりかえしても、一度としておなじではない。引っ越して7年目になるのに、毎年そんな感想を持ってしまう。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ということなんだと、つくづく思う。

forest58-4.jpg・寒くないからぼちぼち、カヤックを持ち出して湖に漕ぎ出そうかという気にもなる。そんな話をしたら、パートナーが木くずを材料にした粘土でカヤックとぼくと、おまけに犬までつくってくれた。鉛筆会社が売っている粘土で、固めると水に浮かべることができる。さっそく風呂場で遊んだが、やっぱり本物の気分にはかなわない。もっとも、犬は当分飼えそうにないから、カヤック犬は、風呂場で我慢するしかない。さあ、明日にでも行こうか、と思ったときに、家の近くで伐採した木を見つけてしまった。

forest58-5.jpg・最初はちょっとだけだと思ったのだが、近づいてみると川の土手に切り倒した木がたくさんあった。半分は水につかっていて、なかにはキノコが生えているものもある。さっそく車で出かけ、チェーンソウで切り刻んで持ち帰ることにした。川から土手の上まで放りあげたり、かついで長い距離を運んだりして1時間ほどでへたばってしまったので、次の日もその次の日も出かけてかなりの量を確保することができた。今年の使いのこしとあわせれば、来年の冬はこれで大丈夫。やれやれ。

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