2026年9月7日月曜日

ドジャースの試合が面白くない

ドジャースは今年も西地区で首位にいて、プレイオフに出るのは間違いないだろう。相変わらず強いと言えば強いのだが、今年は面白くない試合が多い。その一番は残塁の多さだ。チャンスを作るのに点が入らない。そんなシーンを何度も見ている。原因は、何も策を講じずに選手に任せる監督だ。ランナーが出たら盗塁やバント、あるいはヒット&ランを試みて点を取ろうとする。相手チームがこうして点を取るシーンは何度も見るが、ロバーツ監督は何もしない。だから、ホームランでも出なければ点が入らないのである。スター選手ぞろいだからと言えばそれまでだが、打てない時にもそうだから、無策だと言わざるを得ない。

逆に投手交代では忙しい。ピンチでもないのに回の途中で交代させるのは、左には左、右には右をと考えるからだが、良く失敗をする。投手の気持ちがわからないのではと思うことが少なくない。リリーフに出たらイニングの終わりまでしっかり投げたい。そんな気持ちが無視されるし、途中で代わった投手だって、できれば回の最初から投げたいと思うだろう。もちろん、ピンチに出て火消しのできる投手もいる。頼りになるが、誰もができるわけではない。とりわけ若い投手には酷である。

ロバーツ監督は今年で11年目で、ワールドシリーズを3回制している。今年も勝てば4回目だが、一度も最優秀監督賞を手にしていない。今年も候補にすらなっていないようで、彼自身は大いに不満のようだ。しかし、大金を使ってこれだけ選手を集めれば、誰が監督になったって優勝できる。そんな評価なのかもしれないが、試合を仕切る監督の手腕も決して優れているとは言えない。もっとも、スター選手とうまくコミュニケーションを取ってチームを一つにまとめていることは評価すべきだと思う。

とは言え、高額で獲得したスター選手があまり活躍しないのも毎年のことである。今年は特に外野手のタッカーの不振と、絶対的な守護神と期待されたディアスの乱調である。サイヤングを2度も取ったスネルは、故障で去年も今年も終盤戦以降にしか投げることができなかったし、三年目のグラスナウは一年目は終盤、二年目と今年は中盤に故障をしている。そして、この四人に払う報酬は総額で6億ドルを超えている。ちなみに大谷選手一人で7億ドル、山本選手は3億ドル超である。

ドジャースには優れた若手選手がたくさんいる。しかし、外からスター選手を取ってくるから、なかなかメジャーに上がれない。上がっても成績が上がらなければすぐにマイナーに落とされてしまう。メジャーで経験を積ませてレギュラーにするという他のチームなら当たり前の発想が弱いのである。だから若い選手は結果を残そうとがんばって空回りをしてしまう。

これは野手についてだが、投手は対照的に、スター選手の故障を充分に補ってきた。今年のローテーションを守っているのは山本一人だが、佐々木やロブレスキーもがんばった。他にも去年のメイや一昨年のストーンなどもいた。彼らはメジャーの最低年俸で働いたから80万ドルの収入である。今年外野手として例外的に頭角を現したパヘスももちろん、この額しかもらっていない。

対照的なのは、村上選手が入ってプレイオフに出るほど強くなったホワイトソックスだ。このチームは、去年まで三年間続けて100敗以上していて、今年もほとんど評価されなかった。しかし、村上が点火剤になり、我慢して使って育てた若い選手が実力を発揮しはじめたのである。だから、20代の中頃の選手が中心で勢いがあって面白い。エラーやちょんぼもあるが、意外な活躍も少なくない。それに比べるとドジャースはおじさん集団のチームだから、活き活きしたところがない。特に今年は大谷選手の活躍が目立たないから、いっそう目立ってしまっている。果たしてプレイオフになったらおじさん達も目を覚ますのだろうか。


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