・連日の猛暑。河口湖でも30度を超える日が続いている。夜になってもあまり下がらないから、窓を開け放して寝ている。こんな経験は引っ越して以来なかったことである。ここ数年、暑さがどんどん厳しくなっているから、もはや異常気象などとは言えないだろう。暑くなる前の豪雨と合わせて、今までとは違う気象状態になったことを自覚すべきだと思う。集中豪雨の被害だって、毎年、どこかで大きな被害が出ているのだから。
・そんな陽気のせいか、我が家では例年になく早く、ヤマユリが咲き始めた。繁茂する雑草の中に、白い大きな花がいくつも咲いて、ユリ独特のにおいが、あたりに香っている。以前は猿の群れが来て、花を食べていたが、去年から、猿の群れをほとんど見かけなくなった。桑の実や栗を食べに来て悩まされることが年中行事だったが、来なければ来ないで寂しい気にもなる。駆除されたのかも知れない。
・1週間ほど雨が降り続いて自転車に乗れなかったので、暑いとはいえ、毎朝自転車に乗るようにした。25、6度だから走れば風が涼しいが、走っている途中はもちろん、帰ってからも、ボトル1本ほどの水を飲んだ。ハンモックに揺られて体の火照りを冷まそうと思っても、いつまで経っても汗がひかなかった。疲れも取れないし、いつまでも高温が続くから、しばらく乗るのを控えた。
・河口湖でこんな様子だから、40度近い気温が続いているところでは、外に出ることすら避けたくなるだろうと思う。気温が体温を超えているのだから、仕事はもちろん、日常生活だって満足にはおくれないだろう。実際、毎日何千人もの熱中症患者が救急搬送されて、すでに何十人も亡くなったようだ。もう問答無用の暑さになってしまっているのに、この時期になると決まって、学校にエアコンをといった意見が蒸し返される。あるいは、気温を考慮せずに校外での活動をして、生徒が熱中症になった事例が、毎日のように報じられている。
・びっくりするのはそういったニュースと並べて、“熱戦”などといって甲子園野球の予選を報じていることだ。選手にも観客にも熱中症が多発しているのに、やめたらとか、夜にやったらといった声はほとんど聞こえてこない。2年後のオリンピックが猛暑の中で行われることについて、日程の変更などを言い出す人も多くない。海外からはすでに開催を危惧する記事も出ているから、参加を見合わせるような動きが出るかも知れない。
・状況を自分で判断して対応を考える。そんなことが出来ない人が多いのだなとつくづく思う。先月の大阪北部地震は通勤通学時だったが、引き返さずにそのまま会社や学校に行った人が多かった。最近の猛暑の中でも、決まったことだからとやめない人が多いようだ。何より、政治家などのリーダー役を担う人たちの中に、そんな気質が蔓延している。何しろ原発事故があって、とんでもない被害が出たのに、まだやめようとしないのだから、この国はもう救いがたい所まで来てしまっているのではと思ってしまう。
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unknownさんではなく、何か名前があるとうれしいです。