2026年7月6日月曜日

テレビのスポーツ中継と広告

サッカーのワールドカップがアメリカとカナダ、それにメキシコで開かれている。日本は予選を勝ち抜いたが、ブラジルに負けて終わった。いいチームだったが、主力の三苫や遠藤、それに久保まで欠いたのでは、仕方がないと思った。もっとも、強いフランスやアルゼンチンなどのように、強力な点取り屋がいなければ勝ち抜けるのは難しいのだろう。勝つためにはサッカーにも大谷翔平が必要だな。そんなことを感じた。

そんな試合とは別に気になったことがあった。スタジアムのフィールドは広告板で囲まれている。コーラなどのおなじみの名前もあったが、聞いたことがないものが多かった。何より日本のメーカーが一つもないことに、ちょっと意外な感じがした。まだ日本が弱い頃は、広告板だけは日本のメーカーで埋め尽くされていたことがあったのでは、と思ったからだった。日本のチームは強くなったが、対照的に日本の経済力は弱くなった。そんなことがあからさまにされた気がした。

uniqlo1.jpg もっとも、毎試合見ているドジャースの試合では、日本の広告ばかりが目立っている。試合の中継はNHKがやっているのだが、バックネットには大谷選手と契約しているメーカーの広告がよく載っている。「おーいお茶」を背景に大谷選手の打撃を見るのは、もうほとんど日常的な風景である。今年からこの球場は「ユニクロ・フィールド・アット・ドジャースタジアム」という名称になった。このパートナーシップは5年で1億2500万ドル(200億円)で看板は外野のフェンスやバックネット、それにスコアボードの上などに設置されている。

samty1.jpg またドジャースのブルペンには今年から毛筆で大きく「不動産を超えてゆけ」と書かれた広告がある。SAMTYという大阪の不動産会社で山本投手と契約しているようだ。バックネットの「おーいお茶」と合わせて、何とも奇妙な感じがする広告である。ちなみにネット裏の広告は1イニングで1000万円以上もするようだ。しかも、実際に球場でも見られるのではなく、TV中継のために合成して貼りつけられているのである。NHKはなぜ許しているのだろうか。考えればおかしな話である。これはドジャースが遠征する球場でも同様である。

ドジャー・スタジアムは56000人収容だが、全試合がほぼ満員に近いようだ。しかも一番安い席でも70ドル以上する。いい席では2000ドルにもなるようだ。30万円以上だが、ワールドカップでは、そんな値段が当たり前のようだ。YouTubeには日本を応援するためにダラスやモンタレイに出かけた人のビデオがたくさん載っていた。その多くはリセールされたチケットを数千ドルで買った人が多かった。飛行機代と宿泊代、食事に移動の交通費などを考えると、一つ試合を見るだけでも100万円以上がかかっている。サッカー好きの若者がお金を貯め、場合によっては仕事を辞めて応援に来ている。いやいやご苦労さん。そんなふうに言いたくなった。

いずれにしても、スポーツを見ていて、お金のことを意識することが多くなった。WBCはネットフリックスの独占で、見るためには1ヶ月の料金を払わなければならなかった。ワールドカップはテレビで見ることができたが、前回のカタールから、テレビ局の独占ではなくなった。今回もスポーツ中継をメインにする世界的なインターネットテレビのDAZNが全試合を中継する権利を得たが、独占ではなかった。さて次回はどうか。僕は有料なら多分見ないだろう。

サッカーはイギリスの労働者階級に支えられて盛んになった。しかし世界的な人気が高まると入場料の高騰で、金持ちしか見られないスポーツになった。ワールドカップは世界中の人が楽しんできたイベントだが、チケットの値段を聞くと、やっぱり金持ちしか楽しめなくなっていると言っていいだろう。広告が氾濫するイベントなのに、テレビやネットで見るにもお金を払えというのは強欲さ以外の何ものでもないだろう。やな感じという気持ちがいつもつきまとっている。

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