・買い物は週一回で、買うものはほぼ決まっている。果物から始まって、野菜、魚、肉、牛乳、それに麺類や乾物、調味料、で、最後はお菓子のコーナーを回る。その順路もいつも変わらない。レジ袋に4〜5袋。これに冬場だと灯油が20Lx6缶にもなるから、帰りはワゴンの荷台が一杯になる。二人しかいないのによく食べるな、と思うが、一週間でほぼなくなるから不思議だ。みんな僕の胃袋に消えているのだとすると、やっぱり食べ過ぎかな、と反省しないこともない。
・もっとも、ほとんど外食しないし、大学へも弁当を持っていくから、食事の大半は、我が家ですましていることになる。大体、何でも作れるし、材料を確かめて食べたいから、外食は自分では作れないもの、たとえば、月一回のウナギ(河口湖駅前の川津屋)や、海の近くに遠出をしたときの寿司といったものにかぎられる。昔ながらの洋食屋のメニューは僕のお得意だし、イタリアンやパンならパートナーが作るものの方が外で食べるよりずっとおいしい。
・ストーブをつけるようになると、当然、煮物が多くなる。カレー、シチュー、肉じゃが、あるいはブリ大根………。2日も後の食事を考えて準備したりするのだから、テレビでやるこだわりの店にも負けないと、本当に思う。ただ、材料は何処どこの何々といったこだわりはない。カレーは牛のすじ肉で十分だし、豚肉だって切り落としでいい。もっとも、できるだけ近くのもの、これは、野菜では特に気にしているが、残念ながら、冬になるとぐんと少なくなる。
・おいしいものを食べようと思ったら、とにかく手間暇かけること、これが一番だ。面倒くさがってはいけないが、大体、食事は作るとき、というよりは材料選びの時から楽しい行為のはずなのである。右にあるのはパートナーが作ったカボチャのパイ。彼女は他にも、ビスケットやジャムを手作りしている。僕が作るのはカスタードクリームとそば粉のクレープ。ただし、メタボが心配だから、たまにと抑えている。
・買い物に行ったときに欠かさないのが大福。冬になるとそれに苺が加わる。餅に少し切れ目をつけて、大きな苺を一つ入れる。で、半分に切ると、右のようになる。これはこつがいるから僕の仕事。一番近い静岡の「紅ほっぺ」は、なぜか熟していないことが多い。「栃乙女」の方が少しましだが、一番熟して甘いのは福岡の「甘王」。はるばる九州から燃料使って運ばれてくるのが気に入らないが、どうしても、おいしいものに手が伸びてしまう。