Dave Mason"Alone Together / Headkeeper"
"It's Like You Never Left" "ライブ 情念"
Jackson Browne "Love Is Strange "
Bruce Springsteen "London Calling"
・ライブにはもう長いこと行っていない。東京で夜、ライブに行けば、夜中に高速道路を運転して戻るか、東京に泊まらなければならない。その面倒さが気になって、これまでも、行こうかどうしようか迷って、結局は諦めてきた。
・デイブ・メイソンは"Traffic"のギタリストとして、昔よく聴いたミュージシャンの一人だった。その後ずっと忘れていたが、 2008年に20年ぶりのソロアルバム"26Letters〜12Notes"が気に入って、家でも車の中でも繰りかえし聴いた。暮れに彼のコンサートがあることを知って、今度は行こうと考えていたのだが、出席を求められた研究会の日程と重なって行けなくなってしまった。
・今回の日本でのライブは大阪と東京であった。その様子が知りたくて検索すると、「2ちゃんねる」に「忘れえぬ人〜デイブメイソン」というスレッドが立っていて、大阪公演の様子が報告されていた。客の入りは悪かったが、ライブ自体はよかったようだ。書き込んだ人たちは、その内容からいって、50代とか60代なのだろうと思う。内容はもちろん文体も丁寧で、いたずらの書き込みもほとんどなかった。「FM76.1」ではピーター・バラカンも行ったと話していたようだ。
・なんとも残念で、後悔することしきりだから、CD化された彼の古いアルバムを何枚か買うことにした。"ライブ 情念"は1976年にハリウッドでおこなわれたライブだし、その他も70年代の前半に作られたものばかりだ。すでに買ったものも含めて2008年に出た"26Letters〜
12Notes"以外はすべて70年代のものだ。3、40年も経っているのに古いとも懐かしいとも違う、心地よさを感じるのはどうしてなのだろうか。
・ライブついでというわけではないが、その他にジャクソン・ブラウンの"Love is Strange"とブルース・スプリングスティーンの"London Calling"(DVD)も買った。ジャクソン・ブラウンは2005年と2008年にライブ盤の"Solo Accoustic"のVol.1とVol.2を出していて、"Love is Strange"を2006年に出しているから、続けてライブ盤ばかりを作ったことになる。彼のコンサートも去年あって、行こうかどうしようか迷って諦めた。客とのやりとりがあって、和気藹々としたライブの様子であることが伝わってくる。ほとんどしゃべらずに演奏をし、歌うメイソンとはずいぶん違う雰囲気だ。
・他方でスプリングスティーンのライブは、最初から最後まで力一杯で、ロンドンのハイドパークに集まった5万人を越える大群衆を興奮させつつ統率しきった見事なパフォーマンスを見せている。汗びっしょりになって歌いまくり、動きまくる姿には、ただただ恐れ入るしかない感じだ。わかりやすく、それ故に見え透いたパフォーマンスだが、きちんとメッセージも伝えようとするところが、彼が形ばかりのカリスマになりきらないゆえんだろう。もっていないがアイルランドのダブリンでのライブもDVDになっていて、こちらの評判もよいようだ。ほとんどの曲がピート・シーガーのものだったようで、そんな歌ばかりで、聴衆を熱狂させる彼の迫力は、やっぱりすごいものだと思う。